走り書き

ちょこっとしたメモを残してく。 

専門家のお仕事を支援するには

とある講演会で、社長さんの現場はなしを聞いてて、専門家のお仕事はアジャイル向きではないとの話を聞いた瞬間、トヨタ物語の鋳造部門の話(239P-)が思い浮かんだので、抜粋してみる。

鋳造の現場

66年、鋳造部門はトヨタ生産方式はまだ浸透していない。鋳造はひとつの型の部品を鉄が焼けているうちに打ち出す。ひとつの型を使い、短時間でなるべく多くの部品を打ち出すのが常識とされていた。小ロット生産をめざすトヨタ生産方式を導入しにくい職場状況だった。


鋳造現場では物流の無駄を減らしても、部品を仕上げる時間を縮めることはできなかった。また、職場に頑固な職人が大勢働いていた。標準作業の設定は機械化が進まなくては浸透しなかったのである。そこで目をつけたのは段取り変えの時間を短縮することだった。


私たちは2年かけて、1時間半から9分に縮めたんです。まずは、型の修正時間を短縮しました。それから試し打ちを少なくするよう、一度でいい品物がでるように工夫しました。それから試し打ちを少なくするよう、一度でいい品物がでるようにくふうをした。あとは段取りの準備です。F1レースをみたことあるでしょう…


トヨタ生産方式におけるムダを省くことは労働強化ではない。「手を早める」のではなく、機械の使い方を変更したことで、作業時間を減らす。またよく言われるような「職人仕事をなくした」こともない。